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村の歴史

村の歴史キーヴィジュアル

林業の村から、ゆずの村。
そしてゆずの森へ。

  • 木材
    汽車の写真

    中芸地域を駆け巡った
    森林鉄道。

    馬路村は、かつて西日本最大の森林鉄道が駆け巡るほど林業が盛んに行われていました。県木にも指定されている魚梁瀬杉は、藩政時代において土佐藩の優良な財源として重宝されたそうです。

    伐り出された材木は海路を活用し、商人によって大阪や江戸へと運ばれました。豊臣秀吉も洛陽東山佛光寺の大仏殿の建材として利用したと言われています。

    戦国時代から続いていた林業は、馬路村が誇る歴史の1つであり、中芸地域を駆け巡った魚梁瀬森林鉄道は林業の繁栄を象徴するものです。

  • ポン酢しょうゆ
    柚

    新しい産業を生み出したゆず栽培。

    昭和中期頃、馬路村の中心産業として栄えていた林業が全国的にも衰退の一途を辿ります。林業に代わる産業として、古くから地元料理のちらし寿司などの調味料として使われてきたゆずを使用して地域活性化を図りました。

    馬路村農協はゆずの加工事業に乗り出し、昭和61年にはぽん酢しょうゆ「ゆずの村」、昭和63年にははちみつ入りゆず飲料「ごっくん馬路村」が発売されました。それぞれ、西武百貨店の「日本の101村展」で最優秀賞、農林部門賞の輝かしい実績から、馬路村の商品が次第に認知されるようになり、売上を大きく伸ばすことに成功しました。

    現在も「ゆずの村」と「ごっくん馬路村」は馬路村農協を代表する商品となっています。

  • ゆずはじまる祭
    農家の方々

    収穫の安全を祈願する「ゆずはじまる祭」

    ゆず製品の原料となるゆずは、秋に馬路村の村民によって大収穫が行われます。しかし、馬路村の農家だけではゆずの収穫が間に合いません。そこで、収穫時期になると遠く離れた場所に住む村民の家族も応援に駆けつけるほどです。

    馬路村では、ゆず収穫の安全を祈願する「ゆずはじまる祭」が開催されます。

    ゆずづくしの料理やごっくん飲み放題、馬路温泉ではゆず風呂が無料開放されるなど、様々な催しがあります。馬路村最大のお祭りを楽しむのは村民だけではありません。

    ゆずはじまる祭には、多い時には5,000人ものお客様が村外からいらしてくれるので、この日はお客様と村民が一緒になって楽しみます。

  • お店
    お店の方々

    馬路村の魅力を若者へアピール

    村民も村外のお客様も楽しめる馬路村ならではの魅力があるにもかかわらず、「人口減少」の深刻な課題を抱えています。そこで馬路村では、数年前から村外の方々に「馬路村に住んでみたい」と思ってもらうための村づくりとして、若者の活動支援と馬路村ワーキングホリデー事業への取り組みを始めました。

    若者の活動支援では、馬路村若者座談会を立ち上げ、「若者が集える場所(サードプレイス)づくり」の支援事業を実施することで村外とのつながりも構築しています。馬路村ワーキングホリデー事業では、県外の方に約2週間程度滞在していただき、ゆず収穫を通して馬路村の暮らしを体験していただくという取り組みで馬路村の魅力をアピールしています。

    ワーキングホリデー参加者の力を借りて馬路村全体が少しずつ活気づいてきました。

高知県東部の伝統を語るストーリーが「日本遺産」に認定。

高知県東部の中芸5町村のストーリー
「森林鉄道から日本一のゆずロードへ-ゆずが香り彩る南国土佐・中芸地域の景観と食文化-」が認定されました!

中芸地域の景観

中芸地域とは、高知県安芸郡の安田町、田野町、奈半利町、北川村、馬路村の5つの町村からなる地域で、高知県の東に位置しています。

馬路村は、年間3,000mm以上の雨の多さと温暖な気候により、日本三大杉美林の「魚梁瀬杉」の産地として古くから繁栄してきました。千本山には、樹齢200~300年、樹高50メートルにも及ぶ魚梁瀬杉の巨木が至る所に林立しており、馬路村で見られる美しい景観の一つです。

自然豊かな景観は、「日本の秘境100選」にも選出されるほど、世間からも高い評価を得ているだけでなく、日本遺産「森林鉄道から日本一のゆずロードへ」の構成文化財にもなっています。また、千本山の展望台から見られる魚梁瀬貯水池も絶景です。

中芸地域

食文化

馬路村では、古くから地元料理のちらし寿司などの調味料として使われてきたゆずを使用して地域活性化を図りました。栽培当初は生食用や果汁の出荷を目指していたものの、肥培管理の難しさから売り上げが伸び悩んでしまいます。

馬路村農協はゆずの加工事業に乗り出し、昭和61年にはぽん酢しょうゆ「ゆずの村」、昭和63年にははちみつ入りゆず飲料「ごっくん馬路村」が発売されました。

それぞれ、西武百貨店の「日本の101村展」で最優秀賞、農林部門賞の輝かしい実績から、馬路村の商品が次第に認知されるようになり、売上を大きく伸ばすことに成功しました。現在も「ゆずの村」と「ごっくん馬路村」は馬路村のファンをも獲得し、観光客の誘致にもつながっており、馬路村農協を代表する商品となっています。

林業中心の生活からゆずが中心の生活へと移り変わり、ゆずは馬路村の住民の誇りとなっています。

ごっくん馬路村